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[Step 1] Microbiology & Immunology 微生物学と免疫学

January 08, 2009

[Microbiology] Systemic mycoses

Step 1の微生物学にはSystemic mycosesといって、アメリカ国内の地域によって分布が違う感染症がテストに出てきます。

で、ちょっと厄介なのが、問題集でClinical Vignetteを出される時に

Q. A 46 year old male patient presented to an emergency room with a few day history of fever, dyspnoea, non-productive cough, and headache. On physical examination, he had tender red nodules on his legs. He states that he has been in San Joaquin in California to visit his younger brother for the last 3 weeks. Which of the following is the most likely pathogen in this case?

 A. Histoplasma capsulatum
 B. Aspergillus dermatitidis
 C. Coccidioides immitis
 D. Cryptococcus neoformans
 E. Blastomyces dermatitidis

 はい。この問題作ってみました。実は僕の本試験で似たような問題が出てきました(pathophysiology slide付きですが。。。)。さて答えはなんでしょう?


































はい、 答えはCでございます。

正解された方、おめでとうございます。惜しくも正解されなかった方、まったく気にしないで下さい。多分僕の問題の書き方が良くなかったんだと思います!

さて、この患者さんはFlu-like symptomsにsigns of respiratory infection, それからPainful red papulesっていうのがありますね。これはerythema nodosumのことです。Coccidioidomycosisの徴候の一つですね。うーん。。。Non bacterial respiratory tract infectionはよくわからんって人いるんじゃないでしょうか。実は僕もよくわかりません。(←!?)

でも一応、First Aidを読んだら解ける問題なんですね。これは。。。 というのは、実は一番のヒントは"San Joaquin", "California"にあるわけです。選択肢にあったpathogenは分布が決まっているのがあって、例えばcoccidioidomycosisだったらカルフォルニア、アリゾナなどのアメリカ西部の州に偏在しているといった感じです。

実際には細かい疫学的な情報があるんでしょうけど。。。USMLE には恐らくそこまで詳しいことは知らなくても良いと思います。

さて、僕は試験前に(というか今でも)殆どアメリカの地理というものを知りません。なので、このmycoses系の質問は苦手でした。 Mississippiにhistoplasmosisが出てくるよーとFirst Aidに言われても、ミシシッピってワニが出てきそうなイメージしかないので、ピンとこないんですね。。。で、結局はGoljan先生のレクチャーを聞いて憶えていったんですが。。。

そこで、下の地図をGoogle大先生からお借りしてきました。アメリカの地図と、mycosesのテストに出るちょっとした情報を載せています。視覚的にイメージ出来るように、と思って作成しました。とりあえずはFirst Aidに載っていたFungiの方達のお住みになられているところに印をつけています。拡大、縮小したりすると情報が見えてくると思います。




大きな地図で見る

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usmlebusters at 23:37|PermalinkComments(0)

December 25, 2008

[参考書] Review of Medical Microbiology and Immunology4

Ridiculously Simpleに比べてまさに正統派のための参考書

MicrobiologyとImmunologyのかなりしっかりとした参考書です。約600ページあり、"Review"と謳っていますが内容はなかなか重厚です。

良く改訂が行われているので(およそ2年に1回)amazon.comなどで最新のバージョンが存在するかチェックした方が良いでしょう。

Clinical Microbiology Made Ridiculously Simpleが「柔」とすればこしらはこの本は「硬」とも言えるでしょうか。かなりの分野を網羅しています。もちろん~Ridiculously Simpleにはなかった免疫学もカバーしています。

MicrobiologyはまれにMolecularレベルの問題が出題される事がありまして、例えばChromosome-mediated resistance, Plasmid-mediated resistance, transporon-mediated resistanceの違いを求めてくるものなどがあります。こういった~Ridiculously Simpleにはあまり詳しく書かれていないような部分もこの本は載せています。

しかし、限られた時間の中でこの600ページ強の本を読むのも苦痛であります。Comprehensiveではありますが、その分だけこの本はUSMLEでいうLow yieldの部分も沢山含んでいる訳ですから。

(ちなみに上記の様な問題もはっきり言ってhigh yieldではありません。。。)

従って通読はオススメしませんが、~Ridiculously Simpleの補完的な役割として、また免疫学の対応用に買っておくのは良いアイデアだと思います。免疫学の部分のみでしたら通読もしておいて損はないでしょう。


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4 意外と簡潔


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December 24, 2008

[参考書] Clinical Microbiology Made Ridiculously Simple5

「成書」といったものからかけ離れた参考書

これはUSMLEを受験する人にとっては有名な書ですね。^^

無数にあるBacteriaやVirusをコミカルな絵で覚えやすい様に描写しています。本文の方もそのひょうきんな絵とは裏腹になかなかしっかりしています。Tableなどもあり、USMLEに出題されそうなBugも大体カバーされているようです。

USMLE受験生の中でも評価は高いです。やはり短期で多くの情報を詰め込まないといけない試験ではこのよう沢山のmnemonics(語呂合わせ)などを含んだ本は重宝されます。

ただ、他の大多数のUSMLE対策本と同様、この本だけでカバー出来ない範囲はどうしても存在します。例えば本試験ではBacteriaのMorphologyについてもっと深く問われたり、また抗生物質のMechanism of Actionなども難問があったりしました。決してHigh Yieldな問題ではありませんが…

まあ、この様な問題はそこまで心配する必要はないと思います。そういった難問対策の為にQBankやQBookが一応存在するので。。。

あと、この本は免疫学は含んでいないので注意が必要ですね。あと、僕は大丈夫でしたが、どうしてもこの絵は好き嫌いが分かれてしまうかもしれません。

しかしなんと言ってもこの絵ですよ。特筆すべきは。

この絵、、、誰が描いたんでしょうかね。週間少年ジ●ンプにはとてもじゃありませんが連載できるレベルとは思えません。

これが。。。アメリカのマンガクオリティーか…!

と思わずにはいられませんでした。(すみません)

お世辞にも上手といえない絵があったり、少し内容もDisorganizedなので一部の人はあまりこの本を好まないようです… こういった変化球のような参考書はどうしても好き嫌いが分かれていくのはしかたないと思います。

しかし、この絵は、なかなか口では説明出来ないのでこれは個人的には是非実際に手にとって読んでいただきたいです。色々言ってしまいましたが良書です。

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3 イラストが…
1 買ったんだけれど……
3 ん〜?


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