September 18, 2011
受験資格認定に関するニュースなど
この前の書類審査の記事を更新しました。
一つの記事が非常に長くなりましたが、まぁ新しい記事を書いて、内容を分散させるよりも一つにまとめたほうが、良いかなと思います。
これで書類審査に関する事はひと段落ですな。
さて、インターネットで探していたらに関連するニュースや情報が少しあったので、興味のある方の為に載せてみます。
裁判所 行政事件裁判例 - 平成8(行ウ)252 医師国家試験予備試験受験資格認定処分取消等請求事件 平成11年06月30日 東京地方裁判所 その他
裁判所 行政事件裁判例 - 平成11(行コ)173 医師国家試験予備試験受験資格認定処分取消等請求控訴事件 平成13年06月14日 東京高等裁判所 その他
【最高裁判所事務局】
もう10年前以上にもなるのですが、中国出身の先生で、中国の大学医学部を卒業して来日し、医師国家試験受験資格認定の審査を受けたのですが、予備試験受験資格認定しか与えられず、それを不服として訴訟を起こした事件です。
最初の判決では、原告の請求は却下されていますが、東京高裁へ控訴して、勝訴し原判決を取り消す事に成功しています。つまり訴訟によって、本試験への受験資格が得られる事になったのです。判決が平成十三年で、最初の提訴が平成八年ですから、五年間もかかった事になりますね。。。
判決文には、厚生労働省による中国の大学医学部出身者に対する不当な差別などが指摘されていたり、またアメリカ、イギリス、フランスなどでの医師免許制度に関しても言及されています。そういった意味で、受験資格認定に申請する人は目を通しても良いのではないかと思います。
ちなみに、「我が国においては医師の過剰が予測される一方…」などと書かれていますが、何か時代を感じさせますな。。。この時は医療崩壊という言葉は殆ど使われていませんでしたし、当時(僕が高校生の時とかでしょうか)は日本では医師の数は過剰になる! と良く言われていたような気がします。
医師国家試験改善検討部会報告書 平成23年6月9日
【厚生労働省】
これは最近の話ですね。受験資格についても述べられており、別添の資料には国別の受験者の割合だとか、結構今まで知られてこなかった情報が載っています。
この資料のグラフによれば、大部分の予備試験認定者は中国の医学部出身者という事が明らかになっていますね。これは知りませんでした。
また、医師国家試験でOSCEの導入についても議論がされており、「日本語診察能力調査」をパイロット試験として、明確に位置づける事を検討するとの事。
もしかして、日本語診察能力調査が難しくなるのかな? どうなんでしょう。
この能力調査に関してはまた今度書きます。
あと、いくつか受験資格認定に関するブログもありますが、リンクの許可をもらってないのでまた今度にします(汗
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