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February 24, 2013

日本語診察能力調査

医師国家試験受験認定についての記事の続きです。前回は書類審査のお話でしたが、今回はさらに次のステップ、日本語診察能力調査についてです。

この調査はまぁ平たく言ったらOSCEですね。内容は後に説明します。

この調査は外国の医学部卒業者で、書類審査を「合格」した人のみが受験出来ます。もし残念ながら書類審査で「合格」出来なかった場合は、合格率が低い医師国家試験予備試験を本試験の前に受験しなければならなかったり、最悪の場合は受験資格が全くなくなってしまうケースもありえます。

この調査は医師国家試験受験資格認定を得る為の最後の壁なので、何とか日本で医師になる為のスタートラインに立ちたいところです。ただ、この日本語診察能力調査は周りを見ていると合格率は高いので、あんまり心配しなくても良いと思います。

さて、調査の前のプロセスですが、書類審査が無事に終わって、それに合格すると厚生労働省から連絡が来ます。僕の場合は2010年7月末(丁度締め切りの頃です)に書類審査に必要な書類を全て提出したのですが、9月10日に日本語診察能力調査の実施日程に関するメールが届いて、さらに後日郵送にて関連書類が送られてきました。

実際に来たメールの内容です。

日本語による診察能力調査の実施について

医師国家試験受験資格認定申請者 各位

平素より大変お世話になっております。厚生労働省医政局医事課試験免許室国家試験係 ○○ と申します。標記について、下記のとおり実施いたしますのでお知らせいたします。詳細につきましては、翌週ご郵送いたします実施通知をご覧になりますようお願いいたします。なお、来週中に実施通知がお手元に届かない場合は、○○宛ご連絡いただくようお願いいたします。



日時 平成22年10月25日(月) 午後2時30分〜午後6時15分(午後2時00分集合)会場 厚生労働省17階 専用第21会議室


関連書類の中には、どういった物を試験に持って行くべきかなどが書かれています。連絡のメールには、書類審査に合格したという文は書いていなかったのですが、まぁ診察能力調査の案内が書かれてあったので、その時はほっとしました。メールの内容には、日時、実施場所などが書かれてあり、また送られてきた書類には、その試験場所に持っていくべき物などが記されていました。

ちなみに、2010年の時は、10月25日に日本語能力審査が行われました。試験は省のウェブサイトでもある通り、10月から11月の間に行われますが、書類審査が終わらないと試験の日程というのは教えてくれないみたいです。去年はどうやら試験官である先生のスケジュールの都合もあり、すぐには日程が決まらないという事が理由としてあったみたいでした。海外に住んでいる人にとっては仕事の調整もしないといけないので、出来るだけ早くスケジュールを教えてもらった方がありがたいんですけどね。。。まぁ仕方ないっす。

あと、僕の場合試験が10月25日午後で実施されていたのですが、受験者の数によって、試験が二回に分かれていたりする事もあるみたいです。(2009年は確か、二日にわたって試験が実施されていたのかな? それとも同日午前中に行われていたのかな? ちょっと覚えていません汗)

そして実施場所なんですが、2009年も2010年の時も厚生労働省で行われました。。。ただ、実施日時や場所などは、今後変更されていくかもしれませんので注意が必要です。


大きな地図で見る

さて、その調査の内容なんですが厚生労働省のウェブサイトの転載を用いて解説をしていこうと思います。

5. 日本語診療能力調査について

日本語を用いて診療するために十分な能力を有しているか否かを調査する。

この調査は、確かにスタイルとしてはOSCEに似た部分もありますが、あくまで着眼点は日本語をきちんと医療の現場で無難に使いこなせるかどうか、という事だと思います。海外。。。例えばイギリスやオーストラリアの卒業試験では難易度の高いOSCEやViva(口答試験)がありますが、そこで大切な部分はプレゼンテーションスキル含む語学力だけではなく、医学の知識、論理性、簡潔性なども求められます。この調査はそういった一定の高い次元での医学知識やスキルをテストするといったものではなく、あくまで日本で病院にちゃんと医師として働く為のコミュニケーションスキルはあるか、というのが大事なポイントです。

(1) 調査委員

ア.医師国家試験受験資格認定
内科、外科、小児科、産婦人科を専門とする医師国家試験委員を各1名


試験委員は4人いる事になっています。調査委員の先生は発表されないので、どういったケース/病態がテストされるかを予想するのは難しいのですが、調査委員の専門の科はこの4つだけなので(内科、外科、小児科、産婦人科)それ以外の科の事はあまり気にしない方が良いかなと思います。(耳鼻科とか、精神科とかそういったマイナー教科のことですね。)

(2) 調査内容

日本語の診療能力を調査するために必要と考えられる程度の医学に関する内容について試問する。


2010年は以下の様な感じでした。当時の記憶を詳しく思い出せないかも知れませんが、ご容赦ください。

10月25日は集合時間が午後2時(試験開始時が2時半)となっていましたので、新宿のホテルを1時過ぎくらいに出発して、東京メトロ霞ヶ関駅から徒歩0分、厚生労働省には2時前に着きました。
書類審査申請が7月末だったので、三ヶ月ぶりの厚生労働省。明らかに故郷の親に会う回数よりも厚労省に行く回数が多いのはさておき。

霞ヶ関駅から厚生労働省の地下の入り口はほぼ直通で繋がっています。省内に入るには、受付にて身分証明書を見せて一時通行証を受け取らないといけません。もう受付の人は受験者のリストを持っていたようで、氏名を紙に書いて、免許証を提示したらすんなり通行証をくれました。

通行手形をもちながら関所、もといセキュリティーゲートを抜け、エレベーターに乗り17階の会議室へ。

会議室ではもうすでに殆ど他の受験者の方達が座っていました。(というか、自分がぎりぎりの時間に来たというだけなんですが。。。)数は大体15人くらいでしょうか? 外見から見ただけでも色々な国のバックグラウンド - アジア、ヨーロッパ、南米の人達がいました。勿論日本人で海外の医学部を卒業した人もいました、僕も含め。

まぁ今は試験時間ではないから少し周りの人と雑談を。。。と思って、話しやすそうな方に失礼ながらちょっかいをかけて、話していました。そんな事をしているうちに試験はスタートしました。

午後2時半から午後6時半までが試験の時間でした。
4時間も日本語をしゃべくりせなアカンのかいな! と心配される方もおられるかもしれませんが、勿論実際のテスト時間はせいぜい30分にも満たず、あとはずっと待ち時間でした。一人ずつ順番を待って、呼ばれたら試験官、患者役の方(先生?)がいる別の部屋に入り、そこでクリニカルシナリオが開始するといった感じで試験は進んでいきました。

待ち時間が多く、一つのアドバイスとして言える事は、この試験には参考書などの何らかの本を持ってくる事を強くお奨めいたします。試験中ではあるものの本を読むことは許可されていました。勿論他の人と話すのは禁じられています。

ちなみに、2010年度の話ですが、二つのクリニカルシナリオがありました。
詳しい内容はもう忘れてしまったのですが(汗)、一つは産婦人科からのケース(若い女性の月経異常とか不正出血だったような気が)、もう一つは中年男性の体重減少、おなかの痛みなどの主訴で、識別診断として胃癌などの腹部の悪性腫瘍や膵炎、胆嚢炎などが考えられるケースでした。これは内科、もしくは外科のケースになるのかな。。。? 2009年度はどうも他の人の話を聞いていくと、4つのケースがあったみたいなので、年によって、色々違ってくるかもしれません。小児科のシナリオはありませんでした。

それぞれ短い10分程度の症例で、問診を行い、その後に指定された紙に内容をカルテの様に書き込んでいくといったものでした。

例として二例目では:

患者「実は、お腹のこのあたりが痛いんです。」
医師「どういった痛みでしょうか?」
患者「鈍い痛みなんですが。。。時々食事の後に出てくるんです」
医師「吐き気や実際に吐いてしまう事はありますか?」「便が黒くなってしまう事はありますか?」…

こんな感じで会話をしていたと思います。

また、患者役の方は本当の患者さんではないので身体所見を取ったり、血液検査や画像検査は出来ないのですが、診察のシミュレーションとして問診の後半になると体のどの部分の診察を行うか、また検査を行う場合はどの検査を行うかを言わなければいけません。

例として:

「腹部の触診を行いたいと思います。」→「心窩部から右季肋部にかけて軽度の圧痛あり、反跳痛、筋性防御は認めない。」
「ヘモグロビンはいくつでしょうか?」→「Hbは9.7g/dlです。」

みたいな感じでした。

で、その後はすぐにカルテを書いていくのですが、如何せん5分くらいでは、ちゃんとしたカルテを書くのは難しく、殆ど漢字もきちんとかけず書きなぐりの状態でした(汗
それでも合格していたので、文章は漢字含め完璧な文章じゃなくても良さそうです。

あと、色々調べてみると、2009年の調査では、聴診器を持ってくるのが必要だったみたいで、恐らく実際にPhysical ExaminationをするというちょっとOSCEに似たスタイルだったのかもしれませんが、2010年は聴診器を持ってこなくても良いという事が通達されていました。これを知った時、「もしかして、厚生労働省の方で診察に必要な道具は用意されているのかな?」と、最初は思いましたが、蓋をあけてみると、実際には全く必要なかったです。

年によって試験内容も若干の違いが見られるように、今後も色々な形式で試験が行われていくと思います。前の記事に少し書きましたが、厚生労働省は日本でも導入されるかも知れないOSCEのパイロット試験として日本語診察能力調査を位置づけている、という情報もありますので今後の変化に要注意です。

(3) 評価項目

以下の領域について評価を行う。

ア) 発話力
相手(患者、医師等)にわかりやすく説明又は指示を与えることができるか。また、適切で誤解のない表現を選ぶことができるか。


これは、普通に日本語での会話が出来、基本的な日本語での問診の仕方が分かっていたら恐らく問題無いと思います。問診する大まかな順序や内容は、言語は違うかも知れませんが殆ど変わらないのでは、と思います。

しかしそれでも慣れない日本語での問診は緊張してしまいますから、試験に臨む際は落ち着いて一つ一つの質問、説明を分かりやすい表現で行っていくように努めましょう。

イ) 理解力
相手(患者、医師等)の言うことを理解することができるか。また、適切な質問を自らすることによって、疑問を克服することができるか。


シナリオ中、問診で相手に質問してその答えが返ってきた時にしっかり理解出来るかどうか。後は試験中でもありましたが、問診中患者さん側からの質問もあったりしますがそれを分かるかどうか、みたいな事だと思います。

例えばさっきの二例目の腹痛の患者さんでは

「私は。。。癌なんでしょうか?」

みたいな質問をされた事もあります。
そういった質問も、患者さん側の気持ちをきちんと理解し、適切な答えを返していけば良いと思います。

あと、厚労省の文章にかかれている様に、医師対患者だけではなく、医師対医師のシチュエーションも考えられます。2010年では、医学用語で身体所見や検査所見の内容を聞いて理解出来たかどうかが問われました。僕の年には無かったですが、他の例としては、他の医師から患者の簡単なプレゼンテーションを受けて、それを理解出来るか? みたいな事も今後ひょっとしてあるのかもしれません。(その逆で、他の医師に患者のプレゼンを行うようなシナリオも今後あるかも知れません)

ウ) 作文力
基本的な医療記録を日本語(仮名混じりも可)で作成できるか。


ここは皆が比較的苦手にしているところでは無いでしょうか。
この試験を受ける海外生活が長い人の中には日本語の会話は問題なく、本など読んでいるけど、あまり日常書く必要のない漢字は苦手という人は多いはずです。
さらに、書かないといけないのは殆ど慣れていない日本語での医療文書だったりするのも苦手意識に拍車がかかったりします。

作文力を向上させるにはやはり練習あるのみ、という事なんでしょうが、一番大事なのは、日本語でのformatをしっかり理解しておく事が大事だと思います。

例えば、カルテに初診患者の事を書き込む時は大体フォーマットが決まっています。例えば上記の腹痛の患者だとしたら。。。

症例: 62才男性
主訴: 腹痛
現病歴: 2ヶ月程前から心窩部痛が出現し、暫く医療機関を受診せず様子をみていたが痛みは改善せず、さらに1週間前から黒色便が出現し、この2ヶ月間の約5kgの体重減少を認めた為平成○○年□□月△△日当院受診となった。
既往歴:高コレステロール血症
生活歴: 喫煙 - 20才時から一日20本/day 飲酒 - 一日ビール大瓶一本/day
薬剤歴: 無し アレルギー - 無し
家族歴: 父 - 大腸癌

みたいなフォーマットがあります。(内容はフィクションです)

他にも胸部レントゲンのプレゼンテーションとしては:

これは◯◯さん(患者さん)の胸部X線写真の胸部立位正面(PA)/胸部立位側面(LAT)/胸部臥位正面(AP)像です。
放射線量は適切です。(中央陰影を通じて椎間板がみえるかどうか)//放射線量は適切ではありません。
深呼吸時に撮影されています。//深呼吸時に撮影されていません。
(画像を指差し)右上肺野/右中肺野/右下肺野/左上肺野/左下肺野に約◯◯cm x ◯◯cmの単発性/多発性/びまん性で辺縁(へんえん)の明瞭/不明瞭な結節影/腫瘤影/浸潤影/スリガラス影/空洞影/びまん性網状粒状陰影(びまんせいもうじょうりゅうじょういんえい)が疑われます。
肋骨横隔膜角(Costophrenic angle)が正常で鋭角です。//肋骨横隔膜角が鈍化し、胸水の所見が認められます。
右肺門部/左肺門部に肺門部陰影/肺門リンパ節腫脹/肺うっ血を認めます。//肺門部陰影/肺門リンパ節腫脹、肺うっ血は認められません。
心胸郭比(CTR)は50%以上で心拡大の所見が疑われます。//心胸郭比は50%以下で心拡大の所見は認められません。
肋骨には骨折/石灰化などの所見はありません。//◯◯に骨折/石灰化の所見が認められます。
以上の胸部X線所見から、◯◯、◯◯などの病変が疑われます。

こんなフォーマットがある訳ですね。

まぁ上記の二つのやり方をそのまま丸暗記しなくても良いですし、これらは勝手に自分で作って雑になってしまって実際あんまり参考にならないかもしれませんが。。。汗

要するに大切なのはそういったフォームにまず慣れていく事だと思います。

エ) 語彙数
日本で通常用いられる医学用語を理解し使用することができるか

つまりはボキャブラリーですね。
医学用語はどの言語でも膨大で、漢字の読み方さえ難しくて分からないものが多いと思います。これはどうやって培えば良いのでしょうか。

これについて僕の意見としては、医師国家試験の勉強を書類審査が通ったらさっさと始めるという事に尽きると思います。

書類審査を通過した時点で本試験への道のりはぐっと近くなります。
この日本語診察能力調査で落ちる人はあんまりいないですし、またこの調査が終わる頃には10-11月と本試験までの時間も結構限られたものになっています。

なので、自分の中の語彙数を増やすのもかねて、国家試験の勉強をしていけば良いと考えます。地道な作業にはなりますが、国家試験の勉強中読み方が分からない、もしくは意味が分からない単語が出たらそれを電子辞書やインターネットで調べたりしてこつこつと言葉を覚えていきましょう。あんまりコレに関しては近道はないような気がします。(ただ、予備校のビデオを見てたり、予備校に通っている人は直接医学用語を聞けたりするので、それにより専門用語も覚えやすくなるとは思います。)

(4) その他

書類審査においては基準を満たしていたが、日本語診療能力調査において基準以下であった者については、医師国家試験予備試験受験資格認定を受けることができる。

もし、この試験に合格出来なかったら。。。あんまり考えたくないことではありますが、実は二つチョイスが選べるみたいです。

1. 上記の通り予備試験を受ける
2. 来年もう一度日本語診察能力調査にトライする

コレ。。。当たり前になりますが、一番目の選択をする人はいないと思います。予備試験を受けても合格率は10%くらいだし、もし合格してもすぐに本試験を受験出来る訳ではないし。。。2.を選べるのは、一応書類審査には合格しているから再度日本語診察能力調査に挑戦する資格はあるみたいです。その手続きの詳細はちょっと詳しくはありませんが、とりあえずもし落ちてしまってもそんなに落胆することではありません。。! (^^)

長く書いてしまった日本語診察能力調査の記事ですが、もう一度言いますと、そこまで心配をしなくても良いというのが僕の意見です。そもそも、書類審査を通るのに、日本語能力試験一級の資格を持っているか、もしくは日本の高校卒業である事が条件になっていますので、日本語能力に問題があるという方は殆どいないと思います。まぁ日本語能力試験には医学用語は含まれていませんが。。。

あと、時間があれば(迷惑にならない程度に)試験前に他の受験生の方とお話してみるのも良い事だと思います。海外の医学部を卒業した様々なバックグラウンドの方がいて、色々なお話を聞かせてもらい、連絡先を交換した後も国家試験を終わった後一緒にご飯を食べにいったりして、今思えばこの調査試験も良い経験だったな、なんて思います。

最後に。。。何回も言ってしまいますが試験の日程、時間、内容などは大幅に変わる可能性もあるので、気をつけてくださいね。あくまでも一個人の体験として軽く読んでいただければ、と思います。

次は、実際に使える(かもしれない)本などを紹介していきたいと思います。



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[医師国家試験] 医師国家試験受験資格認定 
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電子医学書

実は。。。一応僕がブログを始めてからもうかれこれ4年も経っています。

つまり、僕がその当時「その本が勉強には良いよ!」と言っていても、時間が経てばそれより良い参考書や教科書が出現してきたり、またUSMLEとかでも新しいオンラインの教材などがあったりして最適な勉強の仕方なども前に比べて変わっていった事もあるんじゃないかなぁと思います。それは仕方の無いことだと思います。ただ、効率良く勉強する方法論という本質的なテクニックというのは、時代が少し変わってもあまり変わらないのでは、とも思いますが。

で、僕自身も何が変わったというと。。。


ええ。去年に入って電子ブックで医学書(洋書)を読むようになりました。

良く考えたら、2008年の終わりにブログを始めてるから、その時代ってまだiPadなんかも無かったんですよね。発売は
Wikipediaによると発売は2010年みたいです。もっと前に発売されていたと思ってました。。。今はタブレット型コンピューターはiPadのみならず色々種類があって見かけますもんね。

その時代にKindleも日本では発売していなかったし、Koboも。。。


まぁKoboは置いといて(汗

でも、最近まで僕は電子ブックなんてものは持っていませんでしたし、勉強するのには「絶対紙でないと駄目」って考えを持っていたものですから、大学時代も講義スライドや勉強ノート、過去問がpdfファイルで出没した際にはすかさずプリントしてインク消費やCO2量産を続けていたり、京都議定書的にあんまりヨロシクナイ学生だったんですね。

まぁその時は、パソコンでじっと時を書くのが疲れる、とかpdfだとノートを書き込めないとか蛍光ペンでマークできないとか色々な理由があったんですが。

また、教科書も分厚いのをちゃんと持ち歩いていたりしてました。教科書は塗り絵感覚で、蛍光ペンやペンでどんどん書き込んでいく感覚が好きで、電子ブック、PCで勉強なんてもってのほか、なんて考えだったんです。

でも、働き始めて、学生時代に比べるとあんまり教科書を持ち歩けない、出来るだけ働いてる時は色々教科書や本を持ち歩きたくない、ちょっとした空き時間を有効活用したいな、(後は、単純な体力低下で重い荷物を持ちたくないってのも。。。)という理由も出てきて、少し考えが変わってきて。。。

ついに去年iPad mini買っちゃいました!


で、使ってみると。。。


すげぇぇいい!


iPadだったらAmazon Kindleで買った本も見れる!

他にも色々便利な電子ブックリーダーアプリもあるし!

pdfのファイルも見れるし、自由に落書き感覚で蛍光ペンやコメントやノートも書けるやん!


恥ずかしくも感動してしまい、紙の本一筋であった僕は長年の政治信条にもかかわらず離党届を提出する羽目になってしまいました。

まぁそんなツマラナイ事は置いといて。なかなか便利な世の中になってきたので、今回そんな感想文だけを書いてみました笑



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February 23, 2013

元厚労省職員が教える海外の医学部を卒業して日本で医師になる方法 (YELL books)4

えー。。。お久しぶりでございます。
このブログも前回の更新が一年以上になるのですね。

私事ですが、実は今日本に一旦帰国してまして都内の某病院にて臨床研修をしています。まぁ国家試験受かったんだし研修とかも一応やっとくぅ? てな感じでそんな流れになったんですが、帰国時のドタバタもありすっかりブログの存在を忘れておりました(呆

日本での臨床研修の体験談はまたの機会にするとして(いつになるのやら!?)今回はまずこの前本屋で偶々見つけた本を紹介しようと思っています。医師国家試験受験資格認定に関する本です。今でも、まれ〜に海外の医学部の方からメールかコメントで質問があったりするので(もし返事を返してなかったら大変申し訳ないです。。。)そういった方にはお奨め出来ると思います。

今まで全く無かった本

この本は、「海外の医学部を卒業して日本でも医者になりたいんだけどどうやって申請すればいいんだろう」とか、もしくは「海外の医学部に在学中なんだけど日本で将来働けるのかな?」という方に向けて作られた本です。

ちなみに、海外の医学部への入学の仕方のノウハウ等は載っていません。

完全に「どういう風に厚生労働省に申請をしたら良いか」、申請の良い例、悪い例等が載っていて、その事に関しては具体的な説明が書いています。また、日本語診察能力調査のこのについても触れてあったり、ま予備試験の事についても述べてあります。予備試験は僕は受験しなかったので、内容は殆ど読みませんでしたが。。。

既に書類審査を受け、その審査に通過し、その過程を実体験で経験済みの自分としては、内容的にはこの本に物凄く目新しい事が書かれているとは言い難いですが(というか自分にとってはもう必要ない本)、やはりこういう紙媒体でそれなりに詳しく、具体的に書いてあるというのは今までなかったのでそういった意味では一部の人にとっては価値のある本ではないでしょうか。

タイトルが「元厚労省」と書いていて中々インパクトがあり、僕も「これ本当かよ〜」とか半信半疑で読んでいったのですが、内容を見ていくと、役所内部の人間、もしくは申請した本人しか持っていない書類などが本に掲載(流出?)されていたりして、「これ載せちゃって良いのかな?」なんて思っちゃいました。申請書類や外国の医師免許も名前は伏せてあるけど掲載してるし。。。

そんなBUBKA(c白夜書房)チックな本。。。でもないですが、海外医学部出身で日本の国家試験受験を考えている方は読んでも損はないと思います。

ただ付け加えると、この本でもその事について触れてありますが、今後更に申請の仕方などが変更になったり、申請制度自体が中止になったりする可能性もあるので、十分な注意が必要だと思います。また、こういった本があり、しっかり申請しても必ずしも国家試験が受けられる訳ではないという事に留意しておかねばいけませんね。。。


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November 18, 2011

友人のブログ

皆様お久しぶりです。

先月結構頑張って記事を書いていたんですが、気づいたら一ヶ月も経ってしまいました。。。すみません。

そんな気まずい雰囲気の中恐縮ですが、今回は友人のブログの宣伝です。

シドニー外科修行

忙しい中、何に触発されたのかは分かりませんが、とにかく最近ブログを書き始めたようです。

Yuigi先生は僕の大学の同期で、現在シドニーの病院で外科のレジデントをしています。学生時代も非常に優秀でしたが、今年は無事にオーストラリアで泌尿器科の正規トレーニングポジションの内定を頂いたそうです。

これはアメリカで例えると、UrologyのCategorical positionにマッチしたのと同じような事だと思います。

アメリカ同様にオーストラリアでは専門医の数が日本に比べて非常に少なく設定されており、科によってはそのプログラムに入るのがとても難しかったりするのですが、その中でもUrologyは外科系なので収入が高く、また一般外科などに比べると比較的緊急のcaseなどで夜中病院に行かなければならないという事も少ないので人気がとても高く、また競争も非常に激しかったりします。

現地の優秀なオーストラリア人レジデントが数多く応募する中、選ばれたという事は優秀さもさることながら、彼の絶え間ぬ努力の賜物とも言えるのでしょう。

一方で昔の話にはなりますが、Yuigi君は解剖学の実習などで、mastication(咀嚼)の事をmastificationと言って造語してしまったり、manifestationの事をmanifestication等と言って自分の知らない間に現代英語言語学の改革を「表明」してしまったりと、そんなお茶目な面もあります。

また、居心地の良いオーストラリアに住み慣れてから、日本にはあまり帰国しないみたいなのですが、Yuigi君の出身地である横浜市には並ならぬこだわりがあり、前に僕が大阪に住んでいた頃、僕が自分の都市を現地の人に「Osaka is the second biggest city in Japan, after Tokyo」と言って一回紹介してしまった所(東京と横浜は一つの首都圏として考えてしまうんですよ。。。)、彼は「大阪よりも横浜の方が大きいじゃん。。。」とハマの方言で強く抗議し、謝罪と訂正を要求するといった事案が発生したというエピソードもあったりして、今では懐かしい思い出です。

まぁそんな冗談じみたエピソードはともかく、オーストラリアで働く医師や海外で働いている泌尿器科の先生のブログなどは数多くないので、そういった情報発信をしているサイトはとても貴重だと思います。興味がある方は是非見てくださいね^^


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Diary 日記 

October 14, 2011

The Medic's Guide to Work and Electives Around the World4

今回紹介するのは、ちょっとユニークな本です。教科書や参考書では無く、Medical Electiveについてのガイドです。

Electiveのすゝめ

Electiveとは、医学部高学年の時に海外にいったりして他の国の病院やクリニックで見学や研修をする事です。日本語で直訳すれば、「選択期間」とでも言えるのでしょうか。時々、週刊医学界新聞などの医学系メディアで医学生の「米国○○病院での研修体験記」とかいう記事ありますよね。そう! それの事です。(説明が適当ですみません。。。)

日本では、状況は詳しく知りませんが、海外などでは大体2ヶ月から6ヶ月(米国で知り合ったドイツの医学生は6ヶ月もありました。。。羨ましい。。。)、こういった期間を医学部のカリキュラムとして組み込んでいます。僕の場合アメリカに2ヶ月いました。また、どちらかというとこういった海外実習の期間は医学の知識がまだIntegrateされていない低学年の時よりも、医学部低学年のElective termは医学部最終学年、もしくは最終学年の前の年(5年生時など)に行われる事が多いです。まぁ国によっては(例: アメリカ)実習はただの見学ではなく、チームの一員としてAdmissionやWard Round、治療プランに関わるなどSub-Internshipの様にある程度の責任を持ち、内容が濃いものまでありますので、5, 6年生の時に行うのは当然と言えば当然ですね。

ちなみにこのElectiveというのは、カナーリ楽しい期間なんです。勿論、研修する場所にもよるんでしょうけど、基本的にその期間中は医学部内のテストが無い訳で、実習に集中出来るし(これって超重要)、世界中の様々な人と、医学という名の媒体を通じてのグローバルコミュニケーションが出来るっちゅうのはとてもエキサイティングなんですな。勿論、他の国の病院で研修する事で学ぶ事は非常に多いですし、医学の知識だけではなく、その国の医療や医学教育に触れる事で、自分の国(日本など)のシステムの良い所、悪い所も客観的に再確認出来たりするのでそういった意味でも大切な期間なのです。

臨床留学の観点から言いますと、米国でのレジデンシーに応募する時の為に医学生の時に米国で実習し、Attending Physician等から強力なLetter of Recommendationを頂戴するというのは極めて重要なのです。米国だけでは無くオーストラリアでも、色々と病院が海外からの学生を受け入れていますので、もしちょっとオーストラリアの医学留学に興味があるという方はこういった機会を使って行ってみるのはとても良い事だと思います。英語の練習にもなりますし。

また、学生の時に一回でもこういった海外で見聞を広めるのはとても大事だと思います。自分の好きな国に短期留学して医学を学べるElectiveは学生の特権で、一回医者になってしまって働き始めると忙しくなってしまって中々こういった短期留学の機会は無いので。。。(医者になるとそれを実感します) また、米国では医療訴訟関係の問題が大きく存在し、訴訟リスクの比較的低い医学生だったら研修先の病院が保険をカバーしてくれたりするので患者さんと話したり、カルテを取ったり、Supervisionの中で手技を行ったり手術の際手洗いに入ったりする事が出来るんですが、医師になって、一旦訴訟リスクが生じる場合になってしまうと、米国ではObservershipといって、患者さんとの直接のコンタクトは許可されなくなったり医療行為が禁じてしまう場合が殆どなので、チームの見学(shadowing)をする事しか出来なくなったりします。。。なので、推薦書をもらう際もObservershipを終えた、というよりもElectiveでSubinternshipを終えた、という場合の方が推薦書として有利になるので、そういった面にも注意が必要となります。

さて、Elective期間の時にどこに行こうか、どういったプランを立てるかというのは休暇の旅行計画を立ててるみたいで結構ワクワクします。海外旅行に行く前の夜どきどきしてちょっと眠れないみたいな。それに海外に行っても24/7でずっと病院に住み着いて実習する訳ではなく、やっぱり息抜きの観光や旅行もElectiveの期間中する訳ですしね。

そんなElective termなんですが、所属している医学部によってはすでに提携している海外の医学部への短期留学プログラム等があります。そういった場合は学内で応募して、「TOEFL何点取りました」とか、「USMLE Step 1既に合格しましたけどー」とか応募の申請用紙で自己アピールしたり、学内面接等で選ばれれば、無事に短期留学のチャンスを得る事が出来ます。

ただ、大学によっては、自分自身が行きたい所への短期留学プログラムが無いとか、そもそもそういった留学プログラムが全く無い、という事もあり得ると思います。「将来アメリカで臨床研修したい! その為にはアメリカでElectiveをやってしっかり推薦書をもらいたい!」と思っても全くアメリカの医学部への短期留学プログラムが無かったりね。。。また、何となく海外実習したいんだけど何処に行けば良いか分からないとか。。。

この本はそういった人の為の海外の病院実習ガイドです。

はい。いつもの如く前置きが長いですね。。。すみません。

医学生と医師のための地球の歩き方

さてさて、この本はイギリスの医学生や医師によって主に編集されているみたいで、情報としては、やはりAnglo-Saxons系の国での情報が多くイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの国の情報に多くのページが割かれています。実際にこういった国は臨床留学の行き先でも一番人気ですよね。ただ、アフリカ、東南アジアなどの留学先としてはややマイナーな国や、さらに貧困国や「こんな国の名前今まで聞いた事ないよ」的な国の情報も載ってたりして、国境なき医師団など医療を通じての支援活動に興味のある学生にとっても納得出来る内容になっています。そのように、色々な国の情報が載っているので、少しパラパラめくって読んでいくだけでも観光ガイドブックを読んでいる感じになって正直結構楽しいです。肝心な我が国、日本ですが悲しいかな、英語があまり通じない国という事もあってElectiveの行き先としてはそこまで人気が無いようで情報は少なめです。

それぞれの国の情報では、国の基本情報(言語など)、医療に関する簡単な情報、Electiveをする為の条件(ビザに関する情報など)、その国で働く条件(医師免許制度など)などが書かれており、そういったIntroductionの後に、国内の都市・地域の基本情報、そしてその地域で海外からの実習を受け入れている病院の詳細(住所、問い合わせ先)などが載ってあります。病院の中にはコメントが掲載されているものも多くあり、実際の実習内容や必要な費用、アコモデーション、街の治安、周辺の観光地などのちょっとした役立つ情報があるので、Electiveの行き先を選ぶ時には参考になると思います。時々、「この病院の実習は楽なので、ちょっと気楽なエレクティブを楽しみたい人にはおすすめ」などと、医学生のQOLに関する事まで書いていたりします。。。!笑

先ほどふれたように、既に自分の大学できちんと短期留学プログラムが存在し、その留学先の情報が十分あればこういった本は別に必須本では無いですが、あまり良く分からないけど学生のうちに海外に行ってみたい! という人にとっては、役立つと思います。また、卒業した先生にとっても、米国でのObservership(見学)に応募する場合だとか、マッチングに望む際の基本的な情報収集だとかそういった色々な用途にこの本は使えると思います。

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October 13, 2011

[参考書] BRS Gross Anatomy (Board Review Series)3

Step 1ではLow YieldのAnatomyなのに重さは重量級

さて、今回の本はUSMLE参考書の定番、BRSのAnatomyについてです。

もうこの版は7版まで出版していて、初版なんかはもう結構前に出ていますよね。。。 前々からある参考書です。現在では、図などもカラーで掲載されており、全体的に見やすくなりました。

さて、この肉眼解剖学の教科書は、かなりComprehensiveな物となっています。Anatomyの基礎からしっかり書いてあって、それぞれのOrgan systemもきちんとカバー。筋肉は起始と停止、支配神経などの情報がしっかり表でまとめてあったりします。文章は他のBRSと同じく、箇条書きとなっています。

肝心の文章の内容ですが、それぞれの解剖学的部位での回りくどい説明は無く、シンプルなものになっています。医学部の中で解剖学のテストがある人にとっては、こういった形の参考書は良いんですが、ただ、逆に言うとFactの羅列が続き、文章が少しドライに感じてしまうかもしれません。

この本には、臨床的に重要な部分も箇条書きで載っています。骨折などの解剖学に直結する臨床的事項も無論掲載していますが、あまり解剖学的にそこまで関係ないもの(acute adrenal crisis)などについてのClinicalな情報も載っています。さらに、Cholecystectomyや、Culdocentesisなどの手術や手技についても書いてあって、参考書にしてはかなりのボリュームになっているんじゃないでしょうか。ページとしては500ページ以上あります。。。! これはもう参考書というよりも、教科書といったほうが良いですね。

こういった、基礎の教科書や参考書で臨床的な部分を載せるのは、アメリカ(また、イギリス、オーストラリアなどでも)の医学教育においては、個別個別の教科を勉強するよりも、より臨床的で総括的な学習をするという方法が既にMain streamとなっていますので、そういった意味ではオーソドックスな参考書といえるのではないでしょうか。

それぞれのチャプターには、他のBRSと同じく質問が載ってあります。殆どの質問はClinical Vignetteのスタイルですが、問題数が500問くらいあり、質問は、結構詳しい解剖学的知識を要求しているものもあったりして、USMLEなどの試験対策には不向きかもしれません。

ご存知とは思いますが、USMLEのGross Anatomyは教科としてあまりHigh Yieldではないので、とにかく効率良く、試験に出てくる必要な部分を覚えていかなければいけません。さらに、解剖学の枠組みの中には、Neuroanatomy、Histology、Embryologyも含まれるので、全て完全に勉強すると非常に多くの時間がかかります。こういった勉強法はちょっと避けなければなりません。そういった意味ではBRS Anatomyは残念ながらUSMLE対策の本としてはあまり良い本とはいえないでしょう。。。

RoadmapやHigh Yieldなどの薄い本がお薦めの参考書となりますが、医学部で現在ちょうと解剖学を勉強していて、将来USMLEの受験を計画している学生で、英語での解剖学を本格的に学びたいという人だったら、この本は中々良いんじゃないでしょうか。


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[Step 1] Gross Anatomy 肉眼解剖学 | [Step 1] Review Books 参考書

October 06, 2011

R.I.P. Steve Jobs

名演説でした。

合掌。




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Diary 日記 

October 01, 2011

[教科書] Kaplan Anatomy Coloring Book3

ちょっぴり久しぶりの教科書についてのレビューです。

さて、
Kaplan Medical Instituteといえば、USMLE受験者にとってはUSMLE- Step 1 QbankQbookなどが有名ですが、実は、とてもマイナーながら、こんなColor Bookも出版しています。

色を塗ったり、メモを書いたりしたり出来る解剖学のワークブック

このAnatomy Coloring Bookは、400ページ弱くらいあって、その中におよそ450のシンプルなイラストが描かれています。大体1ページあたり一つのイラストと考えて良いでしょう。

で、それぞれのページには簡単な解剖学的な説明がしてあって、またイラストの中には空のラベルがいくつか存在し、Spot-test styleの様に、自分でどんどん解剖学的位置を書いていきます。

勿論、カラーブックなので、色鉛筆やクレヨンを持っている人は色塗りを楽しむことが出来ます。筋肉を茶色にしたり動脈を赤色にしたりして、見るのに分かりやすくするのもありだし、思い切ってちょっと芸術学的にシュールな色にするのもありでしょう笑

そういったエクササイズや色塗りをしていくことによって、暗記が大変な解剖学を少しでもやさしくしましょう、というのが本書の趣旨だと思います。

また、ワークブックなので、本書を綺麗に使う必要は全く無く(また価格も大体2000円ちょっとです)解剖学の講義や、実習の時に、メモやノートを関連するページの中の空いているスペースやイラストの中ににどんどん書き込んでいく、という使い方も出来ます。要するに、教科書として使うのではなく、イラスト付のノートとして使うということですね。こういった使い方も良いんじゃないでしょうか。

まぁ、美術大学に進学するつもりが、間違って医学部に入学してしまったというレアな人に最適な本(!?)ですが、敷居が低く、解剖学を学んで本当に間もない初心者には良いワークブックではないでしょうか。

この本は、教科書では無いので、解剖学の情報源としては勿論情報不足ではありますが、むしろこういった書き込み可能な本は、アウトプット用のツールとして活用していくことが有効だと思います。まぁ必須な本ではありませんが、使い方によっては、解剖学の学習にうまく活用出来るかと思います。


Kaplan Anatomy Coloring Book
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[医学書] Gross Anatomy 肉眼解剖学 

September 28, 2011

マレーシアからの留学生

今週からは、新しい学生さんがうちの病院に実習に来ています。


うちの病院は、ほんの数年前までは母校の医学部からポリクリに来る学生だけしか実習に来なかったんですが、最近は、新設の医学部、
University of Western Sydney (ウェスタンシドニー大学)からくる学生もいたりして、いたる所に学生の姿が見られます。


まぁ、教育熱心な先生にとっては、学生がいた方がやる気がでるもんなんですが、残念ながら僕、今までのローテーションではまったく小児科をやった事がないんで、バックグラウンドの知識が殆どゼロなんす。。。今まで研修医としての勉強は殆ど内科しかやったことないし。。。


シドニータワー ~内科とボクと、時々、救急~

みたいなね。。。そんな感じです。


ってどんな感じ!?

救急は、一年目の研修医の時は必ずやらないといけないので一応何ヶ月かやりました。


そういうわけで、学生さん達に


「先生、これは何故ですか?」


とか聞かれるのが妙に怖いビクンビクンした日々を過ごしているわけです。


ググれバーロー!!


とか自棄になって数日後には言ってそうです。

さてさて、今Neonatal Unitにいるわけですが、そこに配属されている子達二人はどっちともマレーシア人です。

一人は母校の医学部から、もう一人はウェスタンシドニー大から。


こういった事を聞いたら、「珍しい事もあるんだな」と思われるかもしれません。しかし、マレーシアやシンガポールなどから、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドの医学部に留学する事は決して珍しいことではありません。

聞くと、マレーシアの政府から奨学金を貰って医学部に来る人もいる程で、国の政策と考えても良いと思います。

僕の友達の友人のマレーシア人の女の子は、International Schoolの高校で、必死に勉強し、英国の超名門、ケンブリッジ大学医学部に入学した人もいました。

マレーシアは、年々経済的に順調な成長をしており、「ネクスト11」と呼ばれる新興国として注目を浴びる国々の一つです。それでも、マレーシアでは、国内で医学部に入学するよりも、「旧」先進国の医学部に入学したい、といった学生が少なくないようです。

無論、経済的な成長が、医学部の教育レベルに直結するかといえば、必ずもそうとは言えない事もありますが。。。 例えば、いくら近い将来中国がアメリカを抜き世界で一番の経済国になったとしても、中国で臨床研修を行いたい!! と思う日本人はアメリカに比べて非常に少ないと予想出来ますし。。。

また、マレーシアは、元々英国連邦の一部だったという事もあり、イギリスやオーストラリアと関わりが大きいというのもあるかもしれませんね。

ちなみに、マレーシアには、私立の医学部で、
International Medical Universityという所があり、世界中(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなど)で26校もの医学部と協定を結んでおり、最初の2年間で基礎医学を学んだら、成績次第でその協定校の医学部に転学する事が可能みたいです。

実習に来てたウェスタンシドニー大学医学部の実習生は、そのシステムを利用して、3年次にこちらの医学部に転学してきたみたいです。

なんか、日本ではなかなかありえないような話ですよね(^^)

海外の医学部に行くやら、自国の医学部に入学してから転学するやら。。。聞いてて素直に驚いてしまいました。


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Diary 日記 

September 27, 2011

Multitasking Delivery

今日は双子の出産でした。


今は小児科のレジデントをしているので、High risk pregnancyやC-section(帝王切開)の場合は小児科のレジデントが立ち会う事になっていて、Neonatal resuscitationの1st on callはレジデントが受けることになっています。

バックグラウンドは

G3 P4 multipara
38 weeks twin pregnancy
No previous history of c-sections
GBS (-)
cephalic cephalic presentation
Reassuring CTG

みたいな感じでC-sectionは特別必要ないケースでした。


もう部屋に入ったら、一人目はすでに娩出済み。



APGAR 9, 9。


ほっ。。。


二人目はすぐには出てこなそうな雰囲気。



。。。10分ほど待機。

産婦人科レジストラーと助産婦さんがお母さんを激励。

この時間、特にやることがあまり無い小児科Dr.の空気感はハンパないです。(汗)


あれ、いたの?」とかいつも言われる影の薄いぼっちくんが、中学校で無理して「リア充」のグループの会話に混じろうとするシチュエーションに似てますな。


僕が分娩室で非リア充なのはさておき、お母さんはかなり頑張っている。


助産婦さん「はーい、息をすって、頑張って!」


お母「ふー!!!!



お、いよいよ?


2nd twinの頭が少し見えてくる。


うん?


良く見たら、ちっちゃい手と指が頭部と一緒に見える。

どうやら頭部上にちょこんと手を乗せているみたい。


助産婦「あ、この子手が見えるわよ! ほら!」


お母さんふーーー!


いきんでます。



助産婦「へぇー。珍しいわ! こんな風に手が見えるなんて!」

テンション高ぶる助産婦さん。


お母さんふー! んーーーー!


返事が無い。ただの妊婦のようだ。。。


もう完全に出産モードになっていますな。もう一生懸命で何も聞こえないのかも。


助産婦「うん。これは写真とか撮ったほうがいいわよ! 珍しいし!」

おお。珍しいし記念に撮ったほうがいいのかも??


って、写真? ちょっとどう考えてもアレがMOROMIEで、Facebookに載せれるような写真が出来るとは拙者到底思いませぬが。

マニア向け!?


ていうか、お母さんにはそんな言葉、もう聞こえないでしょ。


お母さん「ふーーーー! んーーーーーーーーーー! あーーーーーーーーーーーー!いや写真とか無理。No thank you。


ほら、お母さんには聞こえないてゆうたやないですか。。。


って普通に返事してるやん!


しかも、今めっちゃ素の声やったやないですか姉さん。


さっきのふーーー!ってもしかして演技!? ハリウッドでも目指す気!?


と思った次の瞬間、第二児が頭に手を添えながらあたかも「考える人」の様に哲学的なポーズで娩出されました。


よし、出番?

すいませーん。空気度高めの小児科レジデント通りますよ。


と思ったらRespiratory Distressの兆候も見られず、明らかにAPGAR 9, 9な感じ。

ありゃりゃ。出番なし。


でも、双子出産はリスクが高いのに無事何事も無くて良かったです。(^^)


あと、あんなに叫んでいたのに、写真の話になった時、すぐに切り替えて素な感じで会話を始めたお母さんを見て、何故か女は怖いと思ってしまった自分がいました。


今日はそんな哲学的出産日でした。

なんて勝手にまとめてみたりして。。。汗


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Diary 日記